風車(Windmill)とは、ディスカバードチェック(あぶり出しの王手)を繰り返し使うことで、相手の王を左右に揺さぶりながら次々と駒を奪っていく、非常に強力な連続技です。ルークがビショップの利き筋を出たり入ったりするたびに、あるときはあぶり出しの王手、あるときはルーク自身の直接王手が交互に発生し、相手はその間ずっと対応に追われ続けます。
上のアニメーションでは、白のルークがg7にいて、b2にいるビショップの長い斜めのラインをふさいでいます。ルークがg7からf7へ動いてポーンを取ると、ビショップの利き筋が開通してあぶり出しの王手がかかり、黒キングはg8へ逃げるしかありません。続いてルークがf7からg7へ戻ると、今度はルーク自身がg8のキングに直接王手をかけます。キングはh8へ戻らされ、ルークが再びg7からe7へ動いてもう1枚ポーンを取ると、またビショップの王手が発見されます。この「行って戻って」を繰り返すたびに、黒は駒を失い続けてしまいます。
風車を成立させるには、ビショップの長い斜めのライン上に自分のルークが乗っていて、その先に相手の王がいる、という配置がまず必要です。さらに、王がその場から完全に逃げ出せないよう、周囲のマスを味方の駒でふさいでおく(またはルーク自身の利き筋でふさぐ)ことも欠かせません。
風車が決まると、相手はほとんど何もできないまま駒を失い続けることになり、大きなアドバンテージにつながります。ディスカバードアタックとダブルチェックの応用形とも言える戦術なので、まずはその2つをしっかり理解してから挑戦すると習得しやすくなります。KitsuneChessのパズルストリークにも、風車をテーマにした応用問題が出題されています。