ダブルチェック(Double Check)とは、1回の指し手で、相手の王に対して同時に2つの駒から王手をかける戦術です。1つはディスカバードアタックと同じ仕組みで生まれる王手、もう1つは実際に動かした駒自身がかける王手です。
上のアニメーションでは、白のナイトがg4からf6へ移動しています。ナイト自身がf6からg8の黒キングに王手をかけると同時に、g4を離れたことでg1のルークからのg列の王手も開通し、まさに2つの駒から同時に王手がかかるダブルチェックになっています。
通常の王手であれば、相手は「王を動かす」「王手をかけている駒を取る」「間に駒を割り込ませて防ぐ(合駒)」の3通りの方法で対応できます。しかしダブルチェックの場合、2つの王手を同時に防げる駒や合駒は基本的に存在しません。そのため、相手の唯一の対応手段は「王を動かすこと」だけになります。
この「選択肢が1つしかない」という性質が、ダブルチェックを非常に強力な武器にします。相手の王の逃げ場が1マスもなければ、そのままチェックメイトになることも珍しくありません。有名な詰みのパターンの中にも、ダブルチェックを使ったものが数多く存在します。
ダブルチェックを狙うには、まず自分の駒の後ろに、王への攻撃ラインを持つ長距離の駒(ルーク・ビショップ・クイーン)を配置しておくことが第一歩です。そのうえで、前にいる駒自身も相手の王を攻撃できる位置に動かせないか探してみましょう。KitsuneChessのパズルストリークにも、ダブルチェックを使った詰みの問題が出題されるので、ぜひ挑戦してみてください。